要点
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新生児蘇生訓練(NRT)のプログラムは生後28日以内、特に最初の24時間以内と7日以内の新生児死亡を減少させる可能性がある。
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新生児蘇生訓練が、蘇生を受けた赤ちゃんの脳障害や長期的な発達の問題を減少させるかを明らかにするには、さらなる研究が必要である。
出産時の蘇生訓練の重要性
新生児は、出生時に蘇生(呼吸や心拍がない、あるいは不十分な場合に施される応急処置)を必要とする場合がある。正期産児の約10人に1人が呼吸を開始するために簡単な処置、皮膚の乾燥や刺激を必要とする。約20人に1人が呼吸の補助を含むさらなる支援を必要とする。さらに少数の新生児は、気管挿管、胸骨圧迫、緊急投薬といったさらなる集中的な処置を必要とする。赤ちゃんの健康状態によって、蘇生への反応の良しあしが影響される。例えば、早産で生まれた赤ちゃんは出産時に呼吸の補助やその他の救命処置など、医療的な助けが必要な可能性がより高くなる。
医師、助産師、看護師その他の医療従事者を対象とした新生児蘇生訓練プログラムにはさまざまなものがある。こうした訓練プログラムが新生児死亡を減少させたり、低酸素による脳障害や長期的な発達の問題を予防したりするかはまだ研究されていない。2015年のレビューでは、訓練後に新生児死亡が減少することがわかったが、脳障害や長期的な発達の問題に着目した研究はなかった。今回の更新では、新生児死亡率の低下を支持する新たな研究があるか、また脳障害や長期的な発達の問題について報告した研究があるかを知りたかった。
知りたかったこと
新生児蘇生訓練プログラムが生後24時間、生後7日間、生後8~28日間を含む28日以内の新生児死亡を低下させるか、脳障害や長期的な発達の問題の可能性を低下させるかについて明らかにしたかった。
実施したこと
医師、助産師、看護師ほか出産に関わる医療従事者向けの蘇生訓練に関する研究を検索した。新生児死亡およびまたは脳障害や発達上の問題について報告している研究を対象とした。新生児蘇生訓練プログラムと、訓練を行わないかごく基本の訓練のみを行う場合を比較した研究を検討した。また、新生児蘇生訓練プログラムのみを実施した場合と、リフレッシャー訓練(復習を目的とした訓練)などの追加要素を組み合わせた新生児蘇生訓練プログラムとを比較した研究についても検討した。
研究結果を比較して要約し、研究方法や規模などの要素から、エビデンスの信頼性を評価した。
わかったこと
本レビューでは27件の研究(新生児528,366名)を対象としたが、個々の結果に寄与したのはそのうち1~4件の研究のみであった。
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資源の乏しい地域で行われた研究のエビデンスによると、訓練を受けない場合と比較して、新生児蘇生訓練は生後24時間および7日間の新生児死亡を低下させる可能性が高い。
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資源の乏しい地域で行われた研究のエビデンスによると、ごく基本的な訓練と比較して、新生児蘇生訓練は生後28日間の新生児死亡を減らす可能性があり、生後24時間および7日間の新生児死亡を低下させる可能性が高い。ごく基本的な訓練と比較して、新生児蘇生訓練は生後8~28日間の新生児死亡を低下させない可能性がある。
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リフレッシャー訓練を伴う新生児蘇生訓練が、生後28日間の新生児死亡に影響を与えるかどうかはエビデンスが不確実である。
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蘇生を受けた赤ちゃんについて、新生児蘇生訓練が脳障害や長期的な発達の問題を減少させるかどうかを調べた研究はなかった。
エビデンスの限界
エビデンスの質は中等度から非常に低かった。対象者や介入の方法が異なっていたため、エビデンスの信頼性は限定的である。また、それぞれの結果に対して対象者が少なく、研究の参加者が治療の方法について知っており、フォローアップの途中で脱落者がいた。多くの研究は資源の乏しい環境で行われているため、その結果は先進国のように資源が豊富な環境には当てはまらない可能性がある。
このレビューの更新状況
このレビューは、前回のレビューを更新したものである。エビデンスは、2025年6月現在のものである。
《実施組織》内藤未帆、杉山伸子 翻訳[2026.04.10]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD009106.pub3》
このコクランレビューは、元々は英語で作成されました。翻訳の正確性は、当該翻訳を担当した翻訳チームが責任を負います。質の高い翻訳を保証するため、この翻訳は細心の注意を払って作成され、標準的なプロセスに従って行われています。ただし、不一致、不明確または不適切な翻訳の場合、英語の原文が優先されます。