要点
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超音波を使った子宮卵管造影検査(sono-HSG)、子宮卵管造影検査(HSG)、および経腟的腹腔鏡検査(THL:腟から腹腔内に内視鏡を入れて行う検査)といった画像検査は、卵管が閉塞しているかどうかを確実に確認することができる。
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HSGは、実際には閉塞していないにもかかわらず、卵管が閉塞していると判断されることが、sono-HSGやTHLに比べて多いようだ。
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検査同士を比較する研究、卵管水腫に関する研究、そして磁気共鳴子宮卵管造影法(MR-HSG:MRIを使った検査)に関する研究がさらに必要である。
卵管閉塞を診断することは、なぜ重要なのか?
卵管は、卵子が卵巣から子宮へと移動する通り道である。卵管が閉塞していると、卵子と精子が出会うことができないため、妊娠できなくなる。妊娠するために適切な治療法を選ぶためには、卵管閉塞や卵管水腫の診断が欠かせない。従来、色がついた液体を使った腹腔鏡検査が行われてきたが、この方法は侵襲性が高く、費用もかかる。画像を使った代わりの検査が開発されており、これらは費用が安く、侵襲性も低く、外来診療の場で実施することができる。
どのような画像検査があるか?
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超音波子宮卵管造影検査(sono-HSG):子宮内に生理食塩水または泡を注入し、経腟超音波検査を使って、その液体が卵管を通過するかどうかを確認する。
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子宮卵管造影検査(HSG):子宮内に造影剤を注入し、X線写真を撮って、造影剤が卵管を通過するかどうかを確認する。
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経腟的腹腔鏡検査(THL):腟壁から腹腔内に小さなカメラを入れ、子宮内に生理食塩水を注入し、卵管を通過するかどうかを確認する。
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磁気共鳴子宮卵管造影検査(MR-HSG):HSGと同じように、磁気共鳴画像法(MRI)を使って、卵管の詳細な写真を撮る。
知りたかったこと
従来の腹腔鏡検査と比べて、これらの検査が卵管閉塞や卵管水腫をどの程度正確に検出できるかを明らかにしたかった。
実施したこと
これらの画像検査と従来の腹腔鏡検査とを比べた研究を探した。すべての研究結果を統合し、各検査が、卵管閉塞や卵管水腫をどの程度正確に判別できるかを確認した。
わかったこと
レビューには、計1,939人の女性を対象とした21件の研究が含まれた。
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超音波子宮卵管造影検査(sono-HSG)に関する8件の研究;
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子宮卵管造影検査(HSG)に関する8件の研究;
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経腟的腹腔鏡(THL)に関する3件の研究;
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核磁気共鳴子宮卵管造影検査(MR-HSG)に関する研究はなかった;
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sono-HSGとHSGに関する2件の研究。
sono-HSGに関する研究のうち2件と、HSGに関する研究のうち2件だけが、卵管水腫について報告していた。
3件の研究は英語ではなかったため、オンラインで翻訳した。9件の研究では、対象者が卵管閉塞のリスクが低いのか高いのかが明確に説明されていなかった。7件の研究では、検査が訓練を受けた医療従事者によって行われたかどうかについて言及されていなかった。
卵管閉塞
Sono-HSG、HSG、THLは、卵管閉塞の診断に信頼性の高い検査である。HSGは、sono-HSGやTHLに比べて、実際には閉塞していない卵管が閉塞していると誤って判断される可能性が高い。
もし1,000人の女性を対象に、さまざまな画像検査を用いて卵管閉塞の検査を行い、そのうち182人が実際に両側の卵管が閉塞していた場合(この数値は、研究の対象者で実際に卵管閉塞が認められた頻度にもとづく)、
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sono-HSGでは: 186人の女性が卵管閉塞と診断されるだろう。このうち、実際は卵管が閉塞してない女性が8人いる。また、卵管が閉塞していないと診断される女性は814人であり、そのうち、実際は卵管が閉塞している女性は4人いる。
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HSGでは: 189人の女性が、卵管閉塞であると診断されるだろう。このうち、実際は卵管が閉塞していない女性が49人いる。また、卵管が閉塞していないと診断される女性は811人であり、そのうち、実際は卵管が閉塞している女性は57人いる。
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THLでは: 181人の女性が卵管閉塞と診断されるだろう。このうち、実際は卵管が閉塞していない女性が8人いる。また、卵管が閉塞していないと診断される女性は819人であり、そのうち、実際は卵管が閉塞している女性は9人いる。
卵管水腫
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1件のsono-HSGの研究では卵管ごとに結果が報告されていたが、もう1件の研究では女性ごとに結果が報告されていたため、両者の結果を統合することはできなかった。
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2件のHSG検査では、卵管ごとの結果が報告されていた。実際に水がたまっていた卵管すべてが、正しく卵管水腫であると診断された。一方、実際には水がたまっていなかった卵管では、4%が誤って卵管水腫であると診断された。
エビデンスの限界
対象となった研究では、卵管ごとの閉塞、片側の卵管閉塞、あるいは両側の卵管閉塞について調べられていた。それぞれの検査で、これらの事項ごとに結果を報告した研究はごくわずかであったため、結論を導き出すことは困難であった。また、ある画像検査と別の画像検査を比べた研究はごくわずかであったため、どの検査が優れているかを判断することはできなかった。
エビデンスの更新状況
エビデンスは、2023年11月現在のものである。
《実施組織》杉山伸子、内藤未帆 翻訳 [2026.08.09]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD014968.pub2》
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