早産で生まれた赤ちゃんの血中のブドウ糖(グルコース)濃度を連続的に測定する装置

レビューの論点

1) 早産で生まれた赤ちゃんに対して、皮下センサーを用いて持続的グルコースモニタリング(CGM)を行い、血糖値が高すぎたり低すぎたりした時に補正するアルゴリズムを使用する、あるいは使用しない場合と、​​​​血糖値を間欠的に測定し、血糖値が高すぎたり低すぎたりした時に補正するアルゴリズムを使用する、あるいは使用しない場合とを比較した時の​​​​​利点と欠点は何か。

2) 早産で生まれ赤ちゃんに対して、皮下センサーを用いて持続的グルコースモニタリング(CGM)を行い、血糖値が高すぎたり低すぎたりした時に補正するアルゴリズムを使用した場合と、​​​​​​血糖値が高すぎたり低すぎたりした時に補正するアルゴリズム使用しない場合とを比較した時の​​​​利点と欠点は何か。

背景

早産で生まれた新生児は、血糖値が高すぎたり低すぎたりする傾向がある。このような血糖値の異常を持つ早産児のほとんどは、完全に回復するか、あるいはごく軽度の問題にとどまる。血糖値が極端に高い、または低い(または異常値が長期間続く)早産児の中には、これが原因で死に至ったり、後に問題が生じたりすることがある。

このレビューの目的は、CGMの使用が早産児の長期的な発育を改善したり、死亡率を低下させたりするかどうかを評価することであった。CGMデバイスは皮下に挿入され、リアルタイムで血糖値のデータを示す。血糖値を測定する標準的な方法は、児の血液を少量採取したり、頻繁にかかとを穿刺したりして行う。

研究の特徴
この問いに答えるために関連するすべての研究を集めて分析したところ、138例の児を対象とした4件の試験を特定した。そのうち3件の研究では、CGMの使用を間欠的な方法と比較し、他の1件の研究では、CGMとアルゴリズムを組み合わせたものと、血糖値が高すぎたり低すぎたりした時に補正するための単独のツールとしてのCGMを評価した。

主な結果

対象となった4件の研究のうち、早産児の長期的な神経発達の結果について報告したものはなかった。CGMの使用が生存率に影響を与えるかどうかを判断するには、研究の規模が小さすぎた。低血糖のエピソード数は2件の研究で報告されていたが、データに矛盾があった。3件の研究が進行中である。さらなる研究が必要である。

エビデンスの確実性:

全体的に研究数が少なく、登録された児の数も少なかったため、エビデンスの確実性は非常に低いものであった。

本レビューの更新状況

2020年9月25日までに入手可能であった研究を検索した。

訳注: 

《実施組織》小林絵里子、杉山伸子 翻訳[2021.03.21]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CDCD013309.pub2》

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