心血管疾患予防のための服薬アドヒアランスを支援するために携帯電話で配信される介入

レビューの論点

心血管疾患(例えば、心臓発作や脳卒中など)を予防するための服薬時に、携帯電話から配信される介入の効果に関するエビデンス(根拠)をまとめた。2429人の参加者を含む4つの研究が見つかった。

背景

毎年約1760万人が心血管疾患で亡くなっている。薬物療法は心血管疾患の予防に役立つことがあるが、これらの薬を投与されている人の多くは、推奨されているほど頻繁に、あるいは一貫して服用していない。つまり、心血管疾患を予防するためには、薬が思うように効かないということである。携帯電話を使った介入、例えばテキストメッセージによる催促などは、人々が推奨された通りに薬を服用できるようにするための低コストの方法であるかもしれない。

研究の特徴

エビデンスは2017年6月現在のものである。少なくとも部分的には携帯電話で提供された介入を試験した4件の研究が見つかり、これらの研究では少なくとも12ヵ月間参加者を追跡調査した。

主要な結果

介入内容が大きく異なるため、4つの試験の結果を統合することができなかった。これらの研究バイアス(結果の偏り)がある可能性が高く、介入の効果研究間で一貫していなかったため、その結果については確信が持てない。エビデンスは、携帯電話で配信される介入が人々の服薬を助ける可能性を示唆しているが、その効果は小さく、いくつかの試験では介入に有益な効果がなかったことが判明している。これらの種類の介入が害をもたらすことを示唆する証拠はなかった。現在実施されている試験の結果は、これらの種類の介入の効果をより正確に教えてくれるはずであり、低所得国を含むより広い範囲で効果があるかどうかを教えてくれるだろう。

訳注: 

《実施組織》 阪野正大 翻訳、榛葉有希 翻訳[2020.05.18]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD012675.pub2》

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