潰瘍性大腸炎の寛解維持のためのプロバイオティクス

潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis :UC)は大腸の慢性的な再燃性の炎症性疾患である。プロバイオティクスは生きている微生物で、腸内細菌の成長を変化させ、炎症を抑制すると考えられている。本レビューは、潰瘍性大腸炎の寛解維持に対するプロバイオティクス使用についてのエビデンスについて調査した。寛解状態にある潰瘍性大腸炎患者587例におけるプロバイオティクスの効果を調べた試験4件を対象とした。試験期間は3~12カ月間であった。プロバイオティクス治療の有益性は、プラセボ(プロバイオティクスを含まない錠剤)に対しても、メサラジン(5-ASA経口薬)による従来の治療に対しても、認められなかった。プロバイオティクス治療は一般に忍容性は良好だが、副作用の報告件数はメサラジンの場合と同様だった。一般的な副作用には、下痢、粘液分泌、血便、腹痛、腹部膨満および膨張、嘔気、嘔吐、および頭痛などがある。対象とした研究のうち2件は比較的小規模であり、2件は方法論的な問題があるため、プロバイオティクス維持療法の有効性に関して明確に結論することはできない。プロバイオティクスが潰瘍性大腸炎の寛解維持に有効かどうかを決定するには、さらに大規模な適正にデザインされたランダム化比較試験が必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD007443.pub2】

Tools
Information
Share/Save