粉ミルクを与えられた低出生体重児におけるタンパク質摂取量の比較

論点

早産児や低出生体重児(2.5kg未満)に対して初期入院中のタンパク質摂取量を増やすことは、成長と発達のアウトカムを改善するか?

背景

乳児は成長が早く、体重1キログラムあたりのタンパク質必要量が年長児や成人よりも多い。低出生体重児、例えば早産児は特に急速な成長率となるため、より多くのタンパク質を必要とする。

研究の特性

2019年8月2日に更新された検索により、合計218人の乳児が登録された6つの適切な試験を特定した。

主な結果

タンパク質の摂取量が多い(1キログラムあたり3グラム未満に対して3~4グラム)と、体重増加が1日あたり2グラム前後大きくなった。研究対象となった乳児の数が少ないため、このタンパク質摂取量の違いが頭囲の成長や身長の伸びに影響を与えるかどうかは不明である。既存の研究では、具体的な勧告として4g/kg/d以上のタンパク質含有量を有する粉ミルクを推奨している。有害性は認められなかった。

エビデンスの質

一部の試験で比較群間のタンパク質含有量の差が小さく、研究間で粉ミルクの成分が大きく異なっており、より健康で成熟した早産児が対象となっていた研究もあったため、レビューの結論は限定的であった。長期的なアウトカムに関する情報は限られている。

訳注: 

《実施組織》 小林絵里子、杉山伸子 翻訳 [2020.11.23]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review、Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD003959.pub4》

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