乳児の尿路感染症予防に対する新生児環状切除

ルーチンの新生児環状切除は、医学的または宗教上の理由から実施されるかなり一般的な外科的処置です。尿路感染症(UTI)の罹患率は環状切除を受けていない乳児の方が高くなっています。環状切除は比較的簡単な処置で、新生児期に行う方が後の時期より合併症が少なくなっています。乳児のUTI予防におけるルーチンの新生児環状切除の有効性を支持する、もしくは支持しない試験を認めませんでした。以前の研究による限定的なデータでは、この介入が有益であると示されていますが、乳児のUTIの予防に対するルーチンの新生児環状切除の安全性と有効性について答えはまだ得られていません。

著者の結論: 

男児でのUTI予防に対するルーチンの新生児環状切除の使用に関するRCTを同定できなかった。今後エビデンスが得られるまで、臨床医は声明および勧告、ならびに小児の両親の意見に基づいて引き続き方針を決定すべきである。

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背景: 

新生児環状切除は、医学的理由で実施されるかなり一般的な外科的処置であり、理由の一つは男児での尿路感染症(UTI)予防である。UTIの潜在的危険因子として認識されている、尿道周囲の細菌集落形成の減少により、環状切除はUTI罹患率の低下に有用であると考えられる。本介入のルーチンの使用に対する利益または有害性について情報を提供するため、エビデンスが必要である。

目的: 

乳児での尿路感染症予防に対するルーチンの新生児環状切除の有効性および安全性を評価すること。

検索戦略: 

包括的電子データベース、ならびに関連性のある雑誌および学会プロシーディングの抄録集のハンドサーチから同定した参考文献からなる、Cochrane Neonatal Review Group Trials Registerを検索した。2011年6月30日に本検索を完了した。

選択基準: 

ランダム化比較試験(RCT)および準RCT

データ収集と分析: 

標準的Cochrane Collaboration methodologiesを用いて、2名のレビューアが別々に研究を調べデータを抽出し、バイアスリスクを評価する予定であった。本レビューに選択する研究を同定しなかった。

主な結果: 

文献の包括的検索後、関連性のある研究を同定しなかった。

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