帝王切開の既往がある女性における、選択的反復帝王切開と分娩誘発との比較

論点

臨床医が妊娠に介入する必要があると考えた場合、過去に1回以上の帝王切開で出産したことのある妊婦にとって、計画的帝王切開(「選択的反復帝王切開」)と計画的分娩誘発のどちらが良い選択か?

重要である理由

選択的帝王切開を繰り返す場合も計画的に陣痛誘発を行う場合も、それぞれに利益とリスクがある。しかし、どちらか一方のケアが他方より良い結果が期待できるというエビデンスがあるかどうかはわからない。これまでに行われた研究では、強固なバイアスがかかっている可能性が高く、結果が信頼できない可能性がある。

得られたエビデンス

選択的反復帝王切開を計画した場合と、陣痛誘発を計画した場合の母親と赤ちゃんの転帰を比較したランダム化比較試験を探した。この種の試験は見つからなかった。

この結果が意味すること何か?

医療ケア提供者や女性は、帝王切開を経験した後の出産についての決断をする際に、ランダム化比較試験の結果に基いた情報を得ることはできない。女性は、帝王切開と誘発分娩双方の利益とリスクについて、医療ケア提供者と話し合う必要がある。女性とそのケア提供者は、出産様式について女性の希望と優先順位に基づいて共に決定する必要がある。

訳注: 

《実施組織》小林絵里子、杉山伸子 翻訳[2021.10.06]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD004906.pub5》

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