個々の参加者データまたは集計データを使用したメタアナリシス

メタアナリシスは、別々の研究の結果を組み合わせる統計的手法である。メタアナリシスは、集計データ aggregate data (AD) と呼ばれる研究報告で公開された要約データを使用して、または個々の参加者データindivisual participant data (IPD)と呼ばれる、各研究参加者のデータを使用して実行できる。個々の参加者データのメタアナリシス (IPD-MA) は、集計データのメタアナリシス (AD-MA) よりも時間がかかり、コストが高くなるが、IPD-MA は信頼性が高く、AD-MA よりもはるかに詳細な質問に答えることができる。

我々は、IPD-MAの結果をAD-MAと比較した2016年1月7日までに出版された研究を探した。5回のうち4回、同様の結論を導くことができることがわかったが、5回のうち1回で、上記2つの異なるタイプのメタアナリシスが異なる結果と結論が出た。これらの研究を使用して、IPD-MAとAD-MAがどのような場合に最も異なるかを確実に特定できなかったため、IPD-MAを行う前にAD-MAを最初に行うことを勧める。AD-MAに欠点がある場合は、追加の作業が必要となることに留意した上で、IPDの潜在的な利点を考慮する必要がある。

訳注: 

《実施組織》 阪野正大、 小林絵里子 翻訳 [2020.04.02] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《MR000007.pub3》

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