成人における膵癌疼痛に対する腹腔神経叢ブロック

著者の結論: 

他の鎮痛療法と比較して疼痛緩和の優位性を示す統計的エビデンスはわずかであるが、CPBはオピオイドよりも有害作用が少ないという事実は患者にとって重要である。EUS下で行う侵襲性の低い手技の有効性を明らかにするためには、さらなる試験およびRCTを実施することが推奨される。

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背景: 

膵癌は50~70%の患者に重度の疼痛を引き起こし、治療が困難な場合が多い。腹腔神経叢ブロック(CPB)は、疼痛の重症度を低下させるための安全で有効な手法であると考えられている。

目的: 

膵癌疼痛を軽減する方法としての腹腔神経叢神経破壊術の有効性と安全性を評価し、有害作用を確認するとともに、異なる手法との有効性の異を調べること。

検索方法: 

Cochrane CENTRAL、MEDLINE、GATEWAY、EMBASEを1990年から2010年12月まで検索した。

選択基準: 

あらゆる病期の膵癌成人患者を対象に経皮的アプローチまたは超音波内視鏡(EUS)下神経破壊術によるCPBを実施し、4週間以上の追跡を行ったランダム化比較試験(RCT)。

データ収集と分析: 

試験デザイン、参加者、疾患、環境、アウトカム評価者、疼痛強度(視覚的アナログ尺度[VAS])、および計算方法の詳細を記録した。

主な結果: 

検索により、適格の可能性がある102件の研究を同定した。標題および抄録の情報から判断して、102件のうち、358例の参加者を対象にした経皮的ブロックに関する6件の研究選択基準に合致したため、レビュー対象として選択した。研究はすべて、参加者を4週間以上にわたって追跡したRCTであった。抄録のみが発表されている研究は除外した。EUS下CPBまたはコンピュータ断層撮影法(CT)下CPBと比較した1件のRCTを同定したが、膵癌ではなく慢性膵炎による慢性腹痛の管理における有効性を評価することが試験の目的であったため、除外した。4週目時点の疼痛(VAS)については、CPBに優位性があり、平均差は-0.42[95%信頼区間(CI)-0.70~-0.13、P=0.004、固定効果モデル]であった。8週目時点の平均差は-0.44(95%CI -0.89~-0.01、ランダム効果モデル)。8週目時点では、有意な異質性が認められた(I2 = 89%)。CPB群は対照群に比較してオピオイドの消費量が有意に低かった(P < 0.00001)。

訳注: 

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