急性または慢性肝疾患患者の上部消化管出血に対するビタミンK

レビューの論点
急性肝疾患(数日または数週にわたって起こる肝機能低下のことであり、多くの場合、患者には既存の肝疾患はない)または慢性肝疾患(正常な肝機能が徐々に破たんすることであり、通常、肝組織の線維化とも関連する)の患者の上部消化管出血に対するビタミンK投与に関してレビューを実施した。

背景
上部消化管出血(吐血)は、肝疾患の経過中に認められる最も罹病率および死亡率が高い症状のひとつである。ビタミンKの投与が補助的な介入として用いられているが、急性または慢性の肝疾患と上部消化管出血が認められる患者に対しての有益または有害は明らかではない。

試験の特性
年齢に関わらず肝疾患患者に対するビタミンK投与の有益および有害を評価した試験に関して、複数の科学データベースを検索した。更新版である本レビューでは、急性または慢性の肝疾患患者の上部消化管出血に対するビタミンKの有益または有害に関するランダム化臨床試験(対象者が複数の治療群のうちのひとつに無作為に割り当てられる臨床試験)は同定されなかった。エビデンスは2015年2月現在のものである。

主な結果
肝疾患患者の上部消化管出血に対するビタミンKの使用を推奨または反証するエビデンスは得られなかった。

エビデンスの質
ランダム化臨床試験は得られなかった。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD004792.pub5】

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