nocturnal gastric acid breakthrough(夜間胃酸急増)コントロールのためのH2受容体拮抗薬の就寝時追加

著者の結論: 

現段階では診療での意義については何ら結論付けることはできない。NABの抑える上での就寝時H2RAの追加効果を明らかにするために、適切にデザインされ、長期的な追跡を伴う大規模なランダム化比較試験が必要である。

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背景: 

nocturnal gastric acid breakthrough(夜間胃酸急増[NAB])は、夜間に1時間以上連続して胃内pHが4未満になる場合と定義されている。高用量プロトンポンプ阻害薬にH2受容体拮抗薬(H2RA)を就寝時に追加することにより夜間の胃内pHコントロールが上昇し、NABが軽減される可能性がある。

目的: 

NABを抑え有害作用の罹患率を抑制するために、就寝時に追加するH2受容体拮抗薬の有効性を評価する。

検索戦略: 

Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(コクラン・ライブラリ2008年第4号)、MEDLINE(1966年~2008年8月)、EMBASE(1980年~2008年8月)およびCINAHL(1982年~2008年8月)を検索して適格な試験を同定した。再度CENTRAL(コクラン・ライブラリ2008年第4号)ならびに2004年6月、2005年7月、および2008年8月にMEDLINE、EMBASEおよびCINAHLを検索した。

選択基準: 

NABコントロールのためにH2受容体拮抗薬を評価したすべてのランダム化比較試験を選択に適格とした。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが先に述べた適格性基準に従って、本レビューに含める試験を独自に選択した。不一致は第3のレビューアにより解決した。メタアナリシスのためのデータを統合できない場合は、叙述的な記述を示した。

主な結果: 

8件の小規模なランダム化比較試験をメタアナリシスに含めた。結果から、就寝時H2RAの追加はNABの発生率を低下させることが示された。副次的アウトカムの解析結果から、就寝時H2RAの追加は胃内pHが4.0未満となる時間の割合を低下させ、胃内pHの中央値を上昇させることが示された。

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