脳卒中後の記憶障害に対する認知リハビリテーション

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著者の結論: 

機能的アウトカム、ならびに他覚的、自覚的および検者が評価した記憶の指標に関する記憶リハビリテーションの有効性を支持する、または否定するエビデンスはなかった。一般的で標準化されたアウトカム指標を用いて、より頑健で、適切にデザインされ、良質な報告が行われた記憶リハビリテーションに関する試験が必要である。

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背景: 

記憶障害は、脳卒中後によくみられる認知愁訴である。記憶リハビリテーション・プログラムは、失われたまたは低下した記憶機能を再訓練する試み、あるいは記憶障害にうまく対処する方法を患者に教えることのいずれかである。

目的: 

脳卒中後の記憶障害に対する認知リハビリテーションの有効性を判定する。

検索方法: 

Cochrane Stroke Group Trials Register(最終検索日2006年9月)を検索した。さらに、以下の電子データベースを検索した:Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(コクラン・ライブラリ、2005年第2号)、MEDLINE(1966年~2005年6月)、EMBASE(1980年~2005年6月)、CINAHL(1982年~2005年6月)、PsycINFO(1980年~2006年7月)、AMED(1985年~2005年6月)、British Nursing Index(1985年~2005年6月)、CAB Abstracts(1973年~2005年5月)およびNational Research Register(2006年6月)。関連雑誌をハンドサーチし、参照文献リストを検索した。

選択基準: 

脳卒中における記憶再訓練に関する比較試験を選択した。参加者の75%以上が脳卒中である場合、または脳卒中患者について別個のデータが入手できる場合を除き、種々の病因群に関する研究は除外した。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが独自に試験を選択し、質を評価し、データを抽出した。

主な結果: 

参加者18例を対象とした2件の試験を含めた。1件の試験では記憶法による治療群と「ドリルと実践」によるコントロール群の有効性が比較されており、もう1件ではイメージ記憶プログラムと「実践的な」記憶リハビリテーション・コントロール・プログラムの有効性が比較されていた。研究数が少なく、一般に採用されているアウトカム指標が欠如していたことから、正式なメタアナリシスは実施できなかった。結果から、他覚的記憶検査の成績に対する記憶リハビリテーションの有意な効果、ならびに自覚的および検者が評価した記憶の指標に対する治療の有意な効果は示されていない。

訳注: 

監  訳: 江川 賢一,2007.10.5

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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