女性における尿失禁に対する機械的器具

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著者の結論: 

尿失禁の管理における機械的器具の位置は依然として問題のままである。現在、機械的器具の使用が無治療に比べて良好であるか判断する基盤となるコントロール試験によるエビデンスはほとんどみられず、適切に実施される大規模試験が解明に必要である。また一つの器具が別の器具に比べて有利であるというエビデンスは不十分であり、機械的器具を他の治療様式と比較するエビデンスもほとんどない。

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背景: 

尿失禁は罹患者の生活に深刻な影響を及ぼし経済的影響も顕著である。骨盤底筋訓練や機械的器具の使用などの非手術的治療が通常第一選択の管理であるが、女性が手術を希望しない、もしくは手術に適さない場合は特に非手術的治療が通常第一選択の管理となる。機械的器具は高価ではなく、将来の手術を妨げない。

目的: 

成人女性の尿失禁の管理における機械的器具の効果を検討すること。

検索方法: 

Cochrane Incontinence Group Specialised Register(2010年6月23日検索)、EMBASE(1947年1月~2010年24週目)、CINAHL (1982年1月~2010年6月11日)、関連性のある論文の参照文献リストを検索した。

選択基準: 

症状、徴候、尿流動態診断により確定した成人女性尿失禁の管理における機械的器具に関するすべてのランダム化比較試験(RCT)または準ランダム化比較試験

データ収集と分析: 

レビューアは適格性およびバイアスリスクについて同定した研究を評価し、選択した研究からデータを別々に抽出した。データ解析はRevMan software(5.0.25版)を用いて実施した。

主な結果: 

1件の新規試験が同定され本更新に採用され、732例の女性を対象とした計7件の試験となった。2件の小規模試験が機械的器具と無治療を比較し、機械的器具の使用は無治療に比べて良好であることが示唆されたがこれに関するエビデンスの結論は出なかった。4件の試験は一つの機械的器具と別の器具と比較していた。各試験で異なるアウトカム指標を用い異なる機械的器具を比較していたため、これらの試験データの定量的統合は不可能であった。個々の試験データは、器具による明らかなを示さず、信頼区間は広かった。1件の新規試験は、機械的器具単独、行動療法(骨盤底筋訓練)単独、機械的器具と行動療法の併用の3群を比較していた。3カ月目に器具単独群からの中止例が多かったが、12カ月目にどの指標においても群間は持続しなかった。

訳注: 

監  訳: 内藤 徹,2011.11.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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