下腿潰瘍の治療に対する経口亜鉛補充

下腿潰瘍(開放創、通常は膝から下に生じる)は治癒が困難で、治癒までに長期間を要する。治癒までに数週間から数カ月を要する場合がある。潰瘍が再発するリスクが高い。下腿潰瘍は、しばしば患者に苦痛をもたらし、医療費への負担もある。治癒が困難である一因として、栄養不良で身体の自然な回復力が弱まっていることが考えられる。良好な治癒には亜鉛などのミネラルが必要であり、硫酸亜鉛の錠剤が潰瘍の治癒に有用である可能性が示唆されている。下腿潰瘍の治療に亜鉛を用いた試験6件のデータを入手したが、いずれも小規模であったため、有益性が存在するか否か明らかにすることはできなかった。さらに、これらの試験で用いられた方法では、試験結果にバイアスが存在する可能性がある。これまでのエビデンスに基づけば、亜鉛摂取により下腿潰瘍の治癒が促進される可能性は低いが、さらに質の高い試験を実施するべきであろう。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.11.23] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD001273.pub3】

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