骨盤位での経腟分娩に対する急速アプローチと保存的アプローチとの比較

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臍帯娩出後1回のいきみで骨盤位の胎児を娩出させる介助法は有用かどうかを示すエビデンスは不十分である。 正常分娩では胎児の頭部が先進する(頭位という)。骨盤位とは胎児の臀部が先進する場合をさし、妊娠の約4%に起こる。骨盤位の胎児は頭位の胎児に比べて分娩中の問題の発生率が高い。臍帯が娩出された後、1回のいきみで骨盤位の胎児を出生させる方法が有用かどうか議論が続いている。これは臍帯が圧迫されて起こりうる胎児の酸素不足を避けるために行われる。急速遂娩によって起こりうる問題は、胎児または母親、あるいはその両方に外傷や損傷が起こることである。本レビューでは、急速遂娩を通常のケアと比較評価した試験を検索した。良質な試験を同定しなかった。したがって、臍帯娩出後、1回のいきみで骨盤位の胎児を娩出させる補助的介入を支持するエビデンスは不十分であった。

著者の結論: 

骨盤位経腟急速遂娩の効果を評価するエビデンスは十分ではなかった。

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背景: 

骨盤位経腟分娩では、アシドーシス進行を予防するための急速遂娩により効果が得られる可能性がある。しかし、これは急速遂娩により起こりうる外傷と比較して考える必要がある。

目的: 

本レビューの目的は、経腟急速遂娩(骨盤位胎児の臍帯娩出後、1回の陣痛で頭部娩出すること)の周産期アウトカムに及ぼす効果を評価することであった。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group Trials Register(2012年2月2日)を検索した。

選択基準: 

骨盤位経腟分娩の女性を対象に、骨盤位経腟急速遂娩と急速遂娩をルーチンに行わない分娩とを比較しているランダム化試験

データ収集と分析: 

1名のレビューアが適格性および試験の質を評価した。

主な結果: 

選択した研究はなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2012.10.31

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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