早産リスクがある場合の胎児肺成熟を促進するための経胎盤副腎皮質ステロイド(薬)(以下、ステロイド)投与と胎児直接投与との比較

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著者の結論: 

これまでに実施された、動物およびヒトに関する入手可能な臨床研究では、胎児への超音波ガイド下ステロイド薬直接筋注は可能であるが、健康アウトカムに関するデータは欠如している。したがって、どちらの方法が良好な有効性かつ安全性プロファイルを示すかに関しては依然不明である。ステロイド薬経胎盤投与を胎児直接投与と比較し、その利益と有害性について焦点を当てたランダム化比較試験(RCT)が必要である。不明点が明らかになるまで、現在の標準的な、母体投与による出産前経胎盤ステロイド薬投与を維持することが勧められる。

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背景: 

医療技術の進歩にもかかわらず、早産の罹患率は依然として高い。早産リスクのある女性に対する、筋肉内注射による経胎盤投与での出産前ステロイド(薬)使用で、呼吸窮迫症候群の罹患率が低下し早産児の生存率が上昇した。しかし、本介入には固有のリスクと副作用が伴う。動物による研究および早期産リスクのある妊婦での初期の研究は、副作用プロファイルを最小限にする目的で、超音波ガイド下で胎児にステロイド薬を直接筋肉内投与するという代替投与経路の使用を報告している。胎児へのステロイド薬直接投与は、安全性および有効性の点で母体投与よりも利益がある可能性がある。

目的: 

ステロイド薬の異なる投与経路(母体投与対胎児直接投与)が、母体の健康、死産リスク、また新生児、周産期、乳児および小児の死亡率と罹病率に影響するか評価すること。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2011年6月16日)およびWHO International Clinical Trials Registry Platform(ICTRP)(2011年6月16日)を検索した。

選択基準: 

早期産リスクのある女性を対象に、出産前ステロイド薬の母体投与と胎児直接投与を比較しているランダム化比較試験(RCT)

データ収集と分析: 

データ収集および解析を実施しなかった。

主な結果: 

本レビューに選択する適格なランダム化比較試験(RCT)は同定されなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2011.12.15

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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