原発性高血圧に対する天麻鈎藤飲製剤

天麻鈎藤飲製剤(TGYF)は、高血圧患者において血圧下降作用を有し臨床症状と生活の質を改善すると報告されている。本レビューでは、TGYFをプラセボまたは無治療と比較しているランダム化比較臨床試験を認めることができなかった。その有効性を確立するさらなる研究が必要である。

著者の結論: 

試験を同定できなかったため、原発性高血圧におけるTGYFの役割について結論できなかった。適切なデザインのランダム化比較研究を実施し発表する必要がある。

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背景: 

天麻鈎藤飲製剤(TGYF)は、東アジアの臨床診療において高血圧関連症状の治療に広く使用されている。高血圧患者において血圧下降作用、総コレステロール低下作用があり、臨床症状と生活の質を改善し、脳卒中発現を予防することが示されている。血圧、生活の質、心血管系リスク因子への天麻鈎藤飲製剤の効果を解明することは、高血圧の管理に有用であると考えられる。

目的: 

プラセボまたは無治療に比べて原発性高血圧の治療での天麻鈎藤飲製剤の有効性および安全性を評価すること。

検索戦略: 

Cochrane Central(CCTR)、MEDLINE、EMBASE、AMED、CINAHL、IPAおよびHypertension Group Specialised Registerなどの英語データベースを2011年7月まで検索した。Chinese Biomedical Database、TCMonline、Chinese Dissertation Database、CMACおよびIndex to Chinese Periodical Literatureなどの中国語データベースを2010年4月まで検索した。

選択基準: 

原発性高血圧に対してTGYFを無治療またはプラセボと比較しているランダム化および準ランダム化比較試験。

データ収集と分析: 

本レビューの選択基準を満たす研究は同定されなかった。

主な結果: 

本レビューの選択基準を満たす研究は同定されなかった。

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