出生前検査の診断結果を開示するための様々な伝達戦略

著者の結論: 

羊水穿刺後の完全核型待機中に、迅速分析の結果を出すことは母親の不安を軽減するという決定的なエビデンスは見つからなかった。このレビューに選択された2件の試験からの限られたエビデンスは、ダウン症候群のスクリーニングを受ける女性に対して、限定的迅速検査のほうを優先して完全核型決定を放棄すべきかどうかについてのジレンマを解決するのに役立たない。この選択は不安に対する影響よりもむしろ臨床的論拠と費用対効果に依拠することになるだろう。

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背景: 

胎児が健康であると妊婦を安心させることを目的としたスクリーニングプログラムは、検査結果を待っている間不安を生じさせる。

目的: 

1)決まった日に羊水穿刺や絨毛膜絨毛サンプリング(CVS)の結果を示すことは、「入手可能な時」(すなわち、一定しない日)に結果を示す方針と比較して、待機期間中の母親の不安に影響を与えるか否かを検討する。2)迅速分子検査からの早期の結果を示すことが待機期間中の母親の不安を変えるか否かを検討する。3)様々な伝達方法(電話、ファックス、e-mail、対面)が患者の満足度や不安レベルに影響を与えるか否かを評価する。

検索戦略: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Registerを検索した(2010年8月31日)。

選択基準: 

出生前検査結果を出す方法を比較している全ての発表済みおよび未発表のランダム化試験。

データ収集と分析: 

2人のレビューア(Faris MujezinovicおよびZarko Alfirevic)が適格性と試験の質を評価し、データ抽出を行った。

主な結果: 

羊水穿刺からの2件の研究(対象286例の女性)(CVSからの研究はなかった)が、決定的核型に対する迅速検査の結果伝達と待機の影響を比較した。残念なことに、1件の研究はおそらくデータが正規分布していなかったことから、中央値(四分位範囲)データのみを報告したので、統合解析を行うことはできなかった。1件の研究が、迅速検査を受けた女性に対する待機期間中の平均不安スコアが迅速検査を受けなかった女性と比較して統計学的有意に低いことを報告した(平均差(MD)-2.30、95%信頼区間(CI)-3.08から-1.52)。もう1件の研究では特性不安スコアと状況不安スコアの中央値(四分位範囲)を比較し、2群間で差を見いださなかった。

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