脳卒中後の移動能力改善のためのサーキットクラス療法

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著者の結論: 

CCTは中等度の脳卒中後の人に対し移動能力を改善するのに安全かつ有効であり、入院期間を短縮する可能性がある。QOL(quality of life)、参加および費用-便益についてCCTと標準的ケアを比較・評価し、脳卒中の重症度、潜時、年齢の様々な影響も更に検討することが必要である。

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背景: 

サーキットクラス療法(CCT)は、脳卒中後の人に対して、機能訓練を実施するための監視下グループフォーラムを提供する。CCTを用いることにより、職員配置を増やすことなく実施時間を増やすこができる。

目的: 

脳卒中の成人を対象として、CCTの移動能力に対する有効性と安全性を検討する。

検索方法: 

Cochrane Stroke Group Trials Register(最終検索日2009年10月)、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(コクラン・ライブラリ2009年第2号)、MEDLINE(1950年から2008年11月まで)、EMBASE(1980年から2008年11月まで)、CINAHL(1982年から2008年11月まで)、および他の14の電子データベース(2008年11月まで)を検索した。関連性のある会議の議事録、参考文献リスト、未発表の論文も検索し、発表済み試験の著者や当該分野の他の専門家に連絡を取り、関連性のある臨床試験研究登録を検索した。

選択基準: 

CCTを受けた、脳卒中と診断された年齢18歳以上の人を、重症度、病期、設定を問わず組み入れているランダム化比較試験(RCT)または準ランダム化比較試験

データ収集と分析: 

2人のレビューアが独自に試験を組み入れに対して選択し、方法論的質を評価し、データを抽出した。

主な結果: 

292例の参加者を含む6件の試験を選択した。参加者は地域在住、または入院リハビリテーションを受けている長期脳卒中生存者であった。ほとんどの参加者は10メートルを補助なしで歩くことができた。4件の研究は歩行能力を測定し、3件は歩行速度を測定し、CCTは比較介入よりも優れていることを示した(6分間歩行検査:平均差(MD)、固定76.57メートル、95%信頼区間(CI)38.44~114.70、P<0.0001;歩行速度:MD、固定0.12 m/秒、95%CI 0.00~0.24、P=0.004)。2件の研究がバランスを測定し、CCTが優れた効果を示した(ステップテスト:MD、固定3.00ステップ、95%CI 0.08~5.91、P=0.04;Activities-specific Balance and Confidence (ABC scale):MD、固定7.76、95%CI 0.66~14.87、P=0.03)。これらの研究は他のバランス項目も評価したが、効果を示さなかった。入院期間(2件の研究)はCCTを支持する有意な影響があることを示した(MD、固定-19.73日、95%CI -35.43~-4.04、P=0.01)。有害事象治療中の転倒)を評価したのは2件の研究のみであり、これらはすべて軽微であった。

訳注: 

監  訳: 大神 英一,2011.3.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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