成人における義歯洗浄の介入

著者の結論: 

本レビューで検討された義歯清掃方法の違いによる効果の比較については、エビデンスは不十分だった。質の高いRCTはほとんどなかった。将来の研究では、機械的方法と化学的方法の比較に焦点を当てるべきである。方法と主要な変数とコストの関連についての評価も、将来的には注視すべきである。

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背景: 

義歯に付着したプラークを除去することは、無歯顎者の口腔衛生を保つための基本となりうる。ブラッシングと化学製品への浸漬は義歯清掃において一般的に使用される方法である。

目的: 

可撤性義歯の洗浄法の効果と安全性を評価する。

検索方法: 

本レビューでは、Cochrane Oral Health Group Trials Register(~2009年5月)、CENTRAL(The Cochrane Library 2009, Issue 2)、MEDLINE(1965年~2009年5月)、EMBASE(1980年~2009年5月)、LILACS(1980年~2009年5月)、CINAHL(1997年~2009年5月)を検索した。言語の制限はしなかった。

選択基準: 

可撤性部分床義歯と全部床義歯を装着している18歳以上の成人における、機械的清掃方法(例、ブラッシングや超音波洗浄)と化学的清掃方法(例、酵素、次亜塩素酸ナトリウム、口腔洗浄剤、過酸化溶液)を比較したランダム化比較試験(RCTs)。主要アウトカムは義歯床領域(軟組織、歯周組織、歯)の健康と患者の満足度と嗜好。二次アウトカムは義歯プラーク付着領域、口臭、ならびに支台歯、軟組織、義歯床、唾液中の細菌数。

データ収集と分析: 

2人の独立したレビューアがスクリーニングして、情報を抽出した上で、組み入れられた研究バイアスを独立して評価した。

主な結果: 

本レビューには6件のRCTが組み入れられたが、介入ならびにアウトカム項目での相違が大きく、結果をメタアナリシスすることはできなかった。個々の報告では、化学物質とブラッシングは全部床義歯床へのプラークの付着と嫌気性菌と好気性菌数を減少することに対して、プラセボよりも効果が観察された。

訳注: 

監  訳: 南郷 栄秀,松香 芳三,JCOHR,2011.12.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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