現在、脳血管性認知症の治療に対するヒューペルジンA(Huperzine A)の使用を支持する質の高いエビデンスはない。

脳血管性認知症(Vascular dementia :VaD)は、脳血管性脳損傷に伴う認知機能障害である。この障害は生活の質に大きく影響する。しかし、脳血管性認知症には内科的にも外科的にも根治的治療はない。ヒューペルジンA(Huperzine A)は中国の薬草トウゲシバから単離されたアルカロイドである。中国では1994年から、アルツハイマー病(Alzheimer's disease :AD)および良性記憶障害の治療に承認されている。この薬物は米国では栄養補助食品として入手することができる。ヒューペルジンAは臨床診療で広く使用されており、臨床試験では標準介入として用いられているが、VaD患者に対する有効性および安全性はまだ明らかにされていない。14例が参加した今回のレビューは、現時点では脳血管性認知症の治療に対するヒューペルジンAの使用を支持する質の高いエビデンスはないことを示している。VaD患者に対するヒューペルジンAの有効性及び有害性を正確に評価するために、適正に実施されたランダム化比較試験から得られた結果が必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD007365.pub2】

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