正常または認知機能障害を有する高齢者において、糖質の摂取が認知能力を改善するというエビデンスは不十分である。

糖質には、砂糖、オリゴ糖、多糖類などがある。これらは広範囲の食品に含まれており、消化や血糖値、健康に対する影響などさまざまな作用がある。生物学的および疫学的研究(観察研究)や非ランダム化臨床試験などでエビデンスが蓄積されているにも関わらず、今回のレビューの対象となったのは1件のランダム化対照試験のみである。この試験の参加者は44例である。単一のグルコース入り飲料を摂取した参加者は、サッカリン入り飲料を摂取した参加者と比較して、一過性の認知能力の改善を示した。安全性の評価は報告されていない。認知機能が正常または軽度認知障害を有する高齢者を対象として、この種の栄養素(糖質)が認知機能低下の予防または減弱に果たす役割を解明するには、異なる種類の糖質、特に果物、野菜、全粒穀物を原料とする糖質に関する研究がさらに必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD007220.pub2】

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