性感染症およびHIV治療について伝統医療の実践者を教育するための介入

HIVやAIDSのような性感染症(sexually transmitted infections:STI)の管理にあたって、伝統医療の実践者と協力することが重要であるという説得力のある議論がある。政治や医療制度では、感染症の流行に十分に対処できなかったことから、利用可能なあらゆる資源を活用することがきわめて重要である。そのような資源になり得るもののひとつが、伝統医療の実践者による治療である。しかし、特定の伝統医療の実践がHIVやAIDSの蔓延の一因となる可能性がある。伝統医療の実践を改善する可能性のある方法のひとつとして、訓練・教育プログラムが開発されてきた。

本レビューでは、伝統医療実践者向けのHIV/AIDSに関するトレーニングプログラムの効果を評価した4件の研究を同定したが、そのうち2件に関する情報はまだ入手可能ではない。両研究とも、HIV/AIDSに関する伝統医療実践者の知識がワークショップによって向上したことを示していた。しかし、1件の研究で行われた行動変容の評価から、トレーニングプログラムによって患者管理に関する伝統医療実践者の行動が改善されたものの、危険な行為の減少や紹介行動には改善がなかったことが明らかになった。

評価された研究は肯定的なアウトカムを報告していたが、その質は高くなかった。このため、性感染症およびHIV治療の基礎について伝統医療実践者を教育する介入の有効性は確かであるとはいえない。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2020.12.28] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。《CD007190.pub2》

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