てんかんに伴う精神病症状に対する介入

レビューの論点

てんかんがある人の精神病症状の治療に関するエビデンスはほとんどない。

背景

てんかんを持つ人が、精神病症状に悩まされるリスクが高いということは、かなりのエビデンスがある。これらの(精神病)症状は、てんかん発作の直後や直前に起こることもあるが、場合によっては発作を伴わずに長く続くこともある。精神病性障害の症状をコントロールするために使われる薬物のほとんどが、てんかんの効果的なコントロールを妨げたり、その逆の場合もあるため、てんかんに関連した精神病症状の管理は複雑である。

研究の特徴

合計16人の参加者による小規模な試験1件のみが、このレビューの選択基準を満たしていた。現在のところ、てんかんのある人の精神病症状の治療に関してはエビデンスが不足しており、さらなるランダム化比較試験が必要である。

試験の検索を最後に行なったのは、2015年3月である。

訳注: 

《実施組織》瀬戸屋希、冨成麻帆 翻訳[2020.07.24]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD006118.pub3》

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