糖尿病性腎疾患予防のためのヘパリンおよびヘパリン関連物質

著者の結論: 

DKD発症予防のためのヘパリンおよびヘパリン関連物質に関しての厳しく適切にデザインされた大規模な多施設共同のランダム研究が必要である。

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背景: 

糖尿病性腎疾患(DKD、糖尿病性腎症、DNとも呼ばれる)は多くの国において末期腎不全(ESKD)の主要原因であり、腎疾患の他原因と比較して高い罹病率と死亡率を伴う。DKDの病理的変化のひとつは糸球体基底膜の肥厚、メサンギウムの拡大と増殖である。DKDにおいて、糸球体基底膜の重要成分であるヘパラン硫酸プロテオグリカンのグルコサミノグリカン側鎖の存在は蛋白尿の程度が増すに比例して減少する。動物研究はヘパリンおよびヘパリン関連物質は糸球体膜肥厚を予防する可能性があることを示唆している。しかし、ヘパリンおよびヘパリン関連物質がDKDの発症を予防でき、従って、DKDの一次予防に推奨できるか否かは不明である。

目的: 

DKD発症予防に対するヘパリンおよびヘパリン関連物質の利益と有害性を評価する。

検索方法: 

Cochrane Renal Group's Specialised RegisterおよびCochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(コクラン・ライブラリ2009年第2号)を検索した。また、MEDLINE(1966年から2009年6月まで)、EMBASE(1980年から2009年6月まで)、China Biological Medicine(CBM;1979年から2009年6月まで)、VIP Chinese Science and Technique Journals Database(2009年6月まで)、China National Infrastructure(CNKI)(2009年6月まで)、およびWanfang database(2009年6月まで)を検索した。腎臓病学教科書、レビュー論文、関連性のある研究の参考文献リストも検索した。

選択基準: 

DKD発症予防に対するヘパリンおよびヘパリン関連物質の利益と有害性を検討しているすべての関連性のあるランダム化比較試験(RCT)と準RCTが適格であった。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが独自にデータを自己開発データ抽出形式に抽出し、RevMan 5ソフトウェアに入力し、解析を以下のとおりに行うよう計画した;2件以上の研究が十分に類似した患者における比較可能なアウトカムに関するデータを提供した場合、メタアナリシスを行う;結果間の異質性が存在すると思われた場合はいつでもランダム効果解析を行う;異なる尺度や投与期間を用いている場合平均アウトカム尺度の標準化を用いた。

主な結果: 

選択基準を満たした研究はなかった。

訳注: 

監  訳: 曽根 正好,2011.3.25

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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