早産児に対する任意すなわち自律/半自律哺乳と一定間隔の哺乳の比較

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著者の結論: 

任意すなわち自律/半自律的やり方による早産児の哺乳は、完全経口栄養のより早期達成とより早期の退院を可能にするという限定的なエビデンスが存在する。選択された試験には方法論的な弱点があったので、この知見を注意深く解釈すべきである。この知見を確認し、早産児に対する任意すなわち自律/半自律的哺乳が他の臨床的に重要なアウトカムに影響を与えるかどうかを明らかにするには、大規模なランダム化比較試験が必要である。

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背景: 

予定された間隔で、処方された腸容量を哺乳することが早産児に対する現在の標準的なやり方である。しかし、予定された間隔での哺乳よりもむしろ早産児の空腹や満腹であるという合図に応じて(任意すなわち自律/半自律時に)哺乳することは、自立的経口哺乳の確立に役立ち、栄養摂取量を増やし、成長速度を早め、より早期の退院を可能にする可能性がある。

目的: 

任意すなわち自律/半自律的に早産児に哺乳する方針と処方された容量を予定された間隔で哺乳する方針が、成長速度や退院までの期間に及ぼす影響を比較評価する。

検索方法: 

Cochrane Neonatal Review Groupの標準的な検索方法を用いた。その内容はCochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL、コクラン・ライブラリ 2009年第4号)、MEDLINE(1966年から2009年10月まで)、EMBASE(1980年から2009年10月まで)、CINAHL(1982年から2009年10月まで)、会議議事録、先行レビューの検索であった。

選択基準: 

任意すなわち自律/半自律的に早産児に哺乳する方針と予定された間隔で哺乳する方針を比較したランダム化比較試験(RCT)または準ランダム化比較試験(QRCT)(クラスターランダム化試験を含む)。

データ収集と分析: 

Cochrane National Review Groupの標準的な方法を用い、2人のレビューアが別個に試験の質を評価し、データを抽出した。

主な結果: 

胃内チューブから経口栄養への移行期の早産児を対象として、任意すなわち自律/半自律的なやり方と予定間隔に哺乳するやり方を比較した8件のランダム化比較試験を見いだした。これらの試験は概して小規模で、研究方法の質が様々であった。多くの試験における介入期間やデータ収集およびフォローアップの期間については、成長に対する測定可能な影響を検出することはできなかったと思われる。3件の試験が、任意すなわち自律/半自律哺乳のやり方を用いた早産児への哺乳はより早期の退院(約2~4日)を可能にすることを報告したが、他の試験ではこの知見を確認しなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2010.11.18

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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