非特異的腰痛に対する低レベルレーザー治療

著者の結論: 

集団、介入および比較群の異質性に基づき、腰痛に対するLLLTの臨床効果について確固たる結論を導き出すには、データが不十分であると結論する。

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背景: 

腰痛(LBP)は、主要な健康問題であり、医療費および身体機能障害の主な原因である。低レベルレーザー治療(LLLT)は、背部痛などの筋骨格系疾患の治療に用いることができる。

目的: 

非特異的LBP患者におけるLLLTの効果を評価すること。

検索方法: 

CENTRAL(コクラン・ライブラリ2005年第2号)、MEDLINE、CINAHL、EMBASE、AMEDおよびPEDroを、最初から2007年11月まで言語に制約を設けないで検索した。選択した研究およびレビューの参考文献を選別し、同定したランダム化比較試験(RCT)およびレビューの引用追跡をScience Citation Indexを用いて行った。この内容の専門家にも問い合わせた。

選択基準: 

非特異的腰痛を治療するためのLLLTを検討したランダム化比較臨床試験(RCT)を選択した。

データ収集と分析: 

2名のレビューアがCochrane Back Review Groupによって推奨されている基準を用いて独自に方法論の質を評価し、データを抽出した。Cochrane Back Review Groupのガイドラインに従って、研究の定性分析および定量分析を行った。

主な結果: 

質的に妥当である7件の異質性があり、英語で発表されたRCTを選択した。3件の小規模研究(168例)は、亜急性および慢性の腰痛について、短中期追跡(6カ月まで)でLLLTと偽治療とを比較しており、統計学的に有意であるものの臨床的には取るに足りないLLLTによる疼痛軽減を個別に示していた。1件の研究(56例)は、短期的に身体機能障害を減少させる上で、LLLTの方が偽治療よりも有効であることを示していた。3件の研究(102例)は、短期的に疼痛または身体機能障害を低減させる上で、LLLTと運動の併用は運動単独、もしくは運動+偽治療の併用よりも優れているわけではないことを報告していた。2件の研究(90例)は、短期的に疼痛または身体機能障害を低減させる上で、LLLTが運動単独、もしくは運動+偽治療の併用よりも有効であるわけではないことを報告していた。2件の小規模試験(151例)は、6カ月の追跡時点でLLLT群の再発率がコントロール群よりも有意に低いことを独自に見いだしていた。副作用の報告はなかった。

訳注: 

監  訳: 大平 哲也,2008.7.12

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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