認知症において、アルファリポ酸の有効性を示すエビデンスはない

アルファリポ酸(Alpha lipoic acid :ALA)は、数多くある有用な抗酸化剤の一つで、認知症治療へのその潜在的役割について検討されてきた。本仮説は、酸化や炎症のプロセスが、アルツハイマー病の神経変性に寄与する可能性があることに基づいている。ALAは、さまざまな神経障害への治療の一環として使用されてきたが、神経変性型認知症での使用を検討したプラセボ対照ランダム化比較試験はない。サブタイプ認知症の治療に対するALAの使用は、現在のところ推奨されていない。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD004244.pub2】

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