成人および小児の慢性喘息に対するフルチカゾンとプラセボの比較

著者の結論: 

100~1000mcg/日の用量範囲でFPは有効である。軽度から中等度の喘息のほぼすべての患者に対しては、低用量による改善は、プラセボと比較した場合、高用量による改善よりもわずかに劣るのみである。高用量のFPは、経口ステロイド薬を減少させるための有益な作用を有すると考えられる。FPの使用は、口腔咽頭の副作用の可能性を増大させる。

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背景: 

吸入プロピオン酸フルチカゾン(FP)は喘息治療のための比較的新しい吸入副腎皮質ステロイド薬である。

目的: 

慢性喘息の治療においてFPをプラセボと比較した研究において有効性および安全性のアウトカムを評価する。

検索方法: 

Cochrane Airways Group Specialized Register(2008年1月)および論文の参考文献リストを検索するとともに、試験実施者に問い合わせ、また主要な呼吸器学会の抄録(1997年~2006年)を検索した。

選択基準: 

慢性喘息の治療において小児および成人を対象にFPをプラセボと比較していたランダム化試験。2名のレビューアが選択およびバイアス・リスクについて論文を独自に評価した。

データ収集と分析: 

2名のレビューアがデータを抽出した。ソフトウエアReview Managerを利用して定量分析を実施した。

主な結果: 

研究86件が選択基準に適合し、参加者は16,160名であった。非経口ステロイド薬で治療を受けていた軽度から中等度の喘息患者では、すべての用量範囲(100~1000mcg/日)でFPによって、FEV1(0.1~0.43L)、朝のPEF(23~46L/分)、症状スコア(標準化尺度に基づいて、0.44~0.7)、レスキュー薬としてβ-2刺激薬の使用回数の減少(1~1.4回/日)が、プラセボと比較してベースラインから改善した。高用量のFPは、プレドニゾロンの中止を可能にする患者数を増大させた:FP 1000~1500mcg/日で、Petoオッズ比14.07(95%CI 7.17~27.57)。FPはすべての用量で、咽頭炎、嗄声、口腔カンジダ症の副作用がみられた。

訳注: 

監  訳: 尹 忠秀,2009.2.20

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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