成人および小児の慢性喘息に対するフルチカゾンとベクロメタゾンまたはブデソニドとの比較

著者の結論: 

ベクロメタゾンまたはブデソニドの1日用量の半分用量でフルチカゾンを投与すると気道径の測定値にわずかな改善がみられるが、咽頭痛を引き起こすリスクが上昇するようであり、また同じ1日用量で投与すると嗄声が増加する。400mcg/dayを超える用量でフルチカゾンを小児に投与すると副腎抑制への懸念があるが、本レビューに含めたランダム化試験からのデータは、この懸念を検討するには不十分であった。

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背景: 

ジプロピオン酸ベクロメタゾン(BDP)およびブデソニド(BUD)は、喘息治療に一般的に処方されている吸入副腎皮質ステロイドである。プロピオン酸フルチカゾン(FP)は、in vitroアッセイで効力がさらに強力であることが示されている新たな薬剤である。

目的: 

慢性喘息治療に対するフルチカゾンの有効性と安全性をベクロメタゾンまたはブデソニドと比較する。

検索方法: 

Cochrane Airways Group trial register(2007年1月)および論文の参照文献リストを検索した。その後追加された研究について試験実施者および製薬企業に問い合わせ、主要な呼吸器学会総会の抄録を検索した(1997年から2006年)。

選択基準: 

小児および成人を対象に慢性気管支喘息治療に対してフルチカゾンをベクロメタゾンまたはブデソニドのいずれかと比較しているランダム化試験

データ収集と分析: 

2名のレビューアが独自に論文の選択および方法論の質について評価した。1名のレビューアがデータを抽出した。RevMan analyses 1.0.1を用いて定量分析を行った。

主な結果: 

74のランダム化比較が行われていた71件の研究(参加者14,602例)が選択基準に適合した。方法論の質はまずまずであった。

訳注: 

監  訳: 曽根 正好,2008.1.11

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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