象牙質知覚過敏症のためのカリウム含有歯磨剤

著者の結論: 

このレビューにより作られたエビデンスは、わずかな数の被験者に基づいたものである。さらに、効果は感受性を評価するために用いられた方法によって異なる。

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背景: 

象牙質知覚過敏症は、典型的には外的刺激に対する反応として、露出した象牙質に起因する痛みと定義され、他の歯の病気として説明されないもののことを指すことになる。多くの治療法が長年にわたって推奨されており、近年、いろいろなカリウム塩類を含んでいる歯磨剤が特に注目されている。

目的: 

象牙質知覚過敏症を改善する効果について、カリウムを含有する歯磨剤とコントロールの歯磨剤を比較すること。

検索方法: 

本レビューでは、Cochrane Oral Health Group Trials Register(2005年8月まで検索)、CENTRAL(2005年8月まで)、EMBASE/MEDLINE、PubMed、Web of Science(2005年9月まで)を検索。電子的に検索された臨床研究とレビューの参考文献は、電子的に検索されたジャーナルの外に発表された研究のためにチェックした。

選択基準: 

カリウム含有歯磨剤の象牙質知覚過敏症における効果を、カリウムを含まないコントロールの歯磨剤に対して試験したランダム化比較試験(RCT)

データ収集と分析: 

レビューアのうちの2人が別々に、特別にデザインされたフォームを使用して、採用された試験の結果を記録した。感受性は、温度診、触診、エアーの吹きつけおよび主観的な方法を用いて評価された。

主な結果: 

6件の研究がメタアナリシスに繰り入れられ、6から8週間のフォローアップにおいて、エアーの吹きつけと触診時の感受性について、硝酸カリウム歯磨剤の統計学的に有意な効果を示した。例えば、エアー吹きつけによる感受性についてのメタアナリシスは、感受性のスコアの標準化平均差-1.25(95%信頼区間:-1.65から-0.851)で治療の方が良好であった。主観的評価は、6から8週間の評価では有意な効果を示すことができなかった。

訳注: 

監  訳: 河野 正清,佐々木 好幸,JCOHR,2008.4.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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