早産児の成長を促進するために母乳由来の母乳添加剤(強化剤)をより早期から添加した場合と遅めに添加した場合の比較

レビューの論点

早期に母乳由来の母乳強化(添加)剤(HMF)を添加した場合、遅めに添加した場合と比較して早産児の成長が促進され、転帰が改善されるか?

背景

早産児の成長促進のために母乳にHMFを添加する最適な時期については不確実性がある。乳児の1日の哺乳量が100mL/kgに達した時点でHMFを開始するのが一般的である。もう一つのアプローチは、場合によっては最初の授乳と同じくらい早い段階でHMFを開始することである。HMFを早期に添加することで、栄養摂取量や成長率は向上するが、栄養に対する不耐症や壊死性腸炎のリスクが高まる可能性がある。

研究の特性

本エビデンスは2019年8月にアップデートされた。早産児に対するHMFの早期添加の効果を評価した2件のランダム化比較試験を同定した。

主な結果

2つの試験からの限られたデータしか得られていない。早産児に対してHMFを早期に追加することが、入院中の成長、壊死性腸炎、退院前の死亡、退院時の成長不全の有無、入院期間などの重要な転帰に影響を与えるかどうかについては、不確実性がある。

エビデンスの質

利用可能なエビデンスは、早産児の成長を促進するために母乳にHMFを早期に添加することを支持または否定するには不十分である。早産児にとってHMFを早期に追加することが有益か有害かを検討するためには、より多くの試験が必要である。

訳注: 

《実施組織》小林絵里子、阪野正大 翻訳[2020.10.12]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD013392.pub2》

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