薬剤耐性てんかんに対する成人および小児におけるクロナゼパムのアドオン療法

レビューの論点
本レビューの目的は、薬剤抵抗性の局所発症てんかん発作または全身発症てんかん発作を有する成人および小児に対するアドオン療法としてクロナゼパムを使用した場合の有効性および忍容性を、プラセボまたは他の抗てんかん薬と比較して評価することである。

背景
てんかんは世界で約7,000万人が罹患しており、発作患者の4分の1近くが薬剤耐性てんかんである。クロナゼパムは、てんかん管理に一般的に用いられる1,4-ベンゾジアゼピン系薬剤の一つであり、さまざまな種類の発作に対する二次補助療法として推奨されている。これまでの研究では、従来の抗てんかん治療に十分な反応が得られない人に対して、既存の薬の補助として使用する場合、クロナゼパムはプラセボと比較して有効であることが示されている。

レビュー方法
医学研究の結果が公表されているものと公表されていないものの両方が含まれている異なるデータベースを検索した。実験的研究のゴールドスタンダードと考えられているランダム化対照研究(参加者を1つ以上の治療法に無作為に割り付けた研究方法)のみを含めた。2人のレビュー著者は、独自に研究を選択して包含対象として、関連データを抽出し、試験の質を評価することとした。

主な結果
耐性のある局所てんかん発作または全身てんかん発作を有する成人および小児に対するアドオン療法としてクロナゼパムを検討した二重盲検ランダム化比較試験はなかったため、その有効性および忍容性については本レビューでは分析できなかった。今後も、薬剤耐性てんかんのアドオン療法としてのクロナゼパムの二重盲検ランダム化比較試験が必要とされている。

エビデンスは2019年6月現在のものである。

訳注: 

《実施組織》冨成麻帆、 阪野正大 翻訳[2021.02.28]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD012253.pub3》

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