軽度認知障害(MCI)を持つ人の認知症発症を早期に予測するためのMini-Mental State検査(MMSE)のベースラインスコア

MCI患者は、認知症への進行のリスクが高いため、評価とモニタリングを行う必要がある。現在のところ、認知症への進行を登録するための最良のアプローチについては合意されていない。この課題には、いくつかの認知機能テストが提案されている。その理由は、ほとんどのテストが簡単に実施でき、10分以内に終了し、主要な遂行機能を含み、客観的なスコアを得ることができるからである。今回のレビューでは、認知機能障害を持つ患者の認知症への移行を予測するための簡易検査の1つであるMini-Mental State Examination(MMSE)に関する最新のエビデンスを評価した。入手可能な情報を広範に検索・分析した結果、将来的に認知症に移行する患者を特定する上で、単独の単回実施検査としてのMMSEが実質的な役割を果たすことを支持するエビデンスは得られなかった。

訳注: 

《実施組織》 阪野正大、冨成麻帆 翻訳[2021.08.26]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD010783.pub3》

Tools
Information