脳卒中後の疲労に対する介入

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著者の結論: 

脳卒中後の疲労の管理を促すための利用可能なエビデンスは不十分である。さらに試験が必要である。

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背景: 

脳卒中後の疲労は頻発し、患者にとって苦痛である。この疲労に対する最良の治療法は確定していない。理論的には数種類の介入が有益と思われる。

目的: 

脳卒中後の疲労に対する何らかの治療が、疲労の患者割合またはその重症度あるいはそのいずれをも軽減するかどうかを明らかにし、健康に関連する生活の質(QOL)、能力障害、自立障害および死亡に及ぼす治療効果を評価し、さらにこのような治療費用対効果を評価する。

検索方法: 

Cochrane Stroke Group Trials Register(最終検索2008年1月)、Cochrane Central Register of Controlled Trials(コクラン・ライブラリ2008年第1号)、MEDLINE(1950年~2008年2月)、EMBASE(1980年~2008年2月)、CINAHL(1982年~2008年2月)、AMED(1985年~2008年2月)、PsycINFO(1967年~2008年2月)、Digital Dissertations(1861年~2008年3月)、PsycBITE(2008年3月検索)、PEDro(2008年3月検索)およびBritish Nursing Index(1985年~2008年3月)を検索した。また、4件の試験登録を検索し、参考文献リストを精査し、選択した試験の引用文献を追跡し、専門家に問い合わせた。

選択基準: 

検索を実施したレビューアがすべてのタイトルおよび抄録を精査し、不適切な参考文献を除外し、関連性があると思われる研究の参考文献を得た。第2のレビューアは関連性があると思われる研究を独自に精査し、選択基準を完全に満たしているかどうかを評価した。疲労を主要または副次的エンドポイントとした脳卒中患者を対象に何らかの介入に関するランダム化比較試験を含めた。

データ収集と分析: 

参考文献を精査したレビューア2名が独自にデータを抽出した。ナラティブ・レビューを行った。メタアナリシスを実施する予定であったが、介入があまりにも多岐にわたっており、データを統合できなかったことから、メタアナリシスは不可能であった。

主な結果: 

試験3件を同定した。1件は脳卒中後の感情障害の患者83例をフルオキセチン群またはプラセボ群にランダム化していた。ベースラインの疲労の重症度のを調整した結果、追跡時の疲労に群間で有意はなかった。2番目の試験では、くも膜下出血の女性31例をチリラザド群またはプラセボ群にランダム化し、そのうちの18例が追跡可能であった。2群間で疲労にはなかった。3番目の試験は慢性疾患の患者1150例を対象に慢性疾患の自己管理プログラムを検討しており、うち125例が脳卒中であった。脳卒中のサブグループで、追跡時の疲労に治療群とコントロール群との間ではなかった。

訳注: 

監  訳: 江川 賢一,2009.11.16

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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