脳卒中患者における認知障害に対する作業療法

著者の結論: 

脳卒中後の認知障害に対する作業療法の有効性はまだ不明である。脳卒中を起こした人の基本日常活動機能や特異的認知能力、あるいはこれら両者の改善に、作業療法の一貫として行われる認知再訓練の潜在的利益は、本レビューに含まれたエビデンスにより支持も否定もできない。より多くの研究が必要である。

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背景: 

認知障害は脳卒中後に高い頻度で起こり、毎日の活動を行う能力に影響を与える可能性がある。脳卒中後の認知障害を有する人と作業をする時に、作業療法士が用いることがある多数の様々な介入戦略がある。

目的: 

脳卒中後に認知障害を生じた人において、作業療法は基本的な日常生活動作能力(ADL)の機能的動作や特異的認知能力を改善するかどうかを明らかにする。

検索方法: 

Cochrane Stroke Group Trials Register(最終検索日2009年5月)、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(コクラン・ライブラリ2009年第1号)、MEDLINE(1966年から2009年4月まで)、EMBASE(1980年から2009年4月まで)、CINAHL(1982年から2009年4月まで)、PsycINFO(1840年から2009年4月まで)、PsycBITE、OTseeker、Dissertation Abstracts(最後の3つは2009年4月まで検索)を検索した。発表済み、未発表、あるいは進行中の試験をさらに同定することを目指して、Science Citation Index(SCI)およびSocial Science Citation Index(SSCI)で引用された参考文献検索により関連性のある参考文献を追跡し、関連性のある研究やレビューの参考文献リストをレビューし、関連性のある作業療法雑誌をハンドサーチし、当該分野の重要研究者に連絡を取った。

選択基準: 

臨床的に定義された脳卒中と確定された認知障害のある成人への認知再訓練提供に焦点を合わせた介入を評価したランダム化比較試験および準ランダム化比較試験。介入は作業療法士により提供されるか、または作業療法士の監督下で与えられる必要があった。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが独自に、選択基準を満たしている可能性のある抄録を調べ、質を評価し、データを抽出した。平均差を用いて結果を提示した。

主な結果: 

本レビューに1件の試験(参加者33例)を組み入れた。評価された次の2つの関連性のあるアウトカムに群間は認められなかった:時間判断能力およびBarthel Indexで評価した基本ADLの改善。

訳注: 

監  訳: 江川 賢一,2011.3.25

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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