単胎妊娠の早期産を予防するためのβ刺激薬の予防的経口投与

著者の結論: 

早期産のリスクが高い単胎妊娠女性の早期産の予防として経口β刺激薬を予防的に使用することを支持する、または否定する十分なエビデンスはない。

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背景: 

早期産は全出産数の6%~10%に上る割合で発生し、周産期の死亡率と罹病率に関連する主要な妊娠合併症となっている。早期産の既往は早期産の強力な予測因子であり、出産が早期であるほど、同じ妊娠期間の早期産が再び発生する可能性が高くなる。急性発症の場合、β刺激薬によって陣痛頻度を低下させる、あるいは早期産を24~48時間遅延させることができる可能性がある。

目的: 

早期産のリスクが高い単胎妊娠女性の早期産を予防するためのβ刺激薬の予防的経口投与の有効性を評価すること。

検索戦略: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2010年10月)と参照文献リストを検索した。

選択基準: 

早期産のリスクが高い単胎妊娠女性を対象に、β刺激薬の予防的経口投与をプラセボまたは早期産予防を特異的な目的とする介入と比較したランダム化比較試験。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが別々に試験の質と抽出データを評価した。

主な結果: 

1件の試験(単胎妊娠女性64例)が選択基準に合致した。試験では、経口β刺激薬イソクスプリンをプラセボと比較した。周産期死亡率に差は認められなかった[リスク比(RR)4.74、95%信頼区間(CI)0.50~45.00]。妊娠37週未満では、早期産の自然発生の減少に対する経口β刺激薬の効果を示すエビデンスはなかった(RR 1.07、95% CI 0.14~8.09)。経口β刺激薬投与と投与中止に至るほどの副作用の間に有意な関連性はなかった(RR 2.51、95%CI 0.59~10.76)。新生児のアウトカムに差は認められず、出生時体重2500グラム未満(RR 1.74、95%CI 0.44~6.87)、新生児死亡にも差はなかった(RR 4.74、95%CI 0.50~45.00)。この試験の方法論的な質は適切であったが、新生児のアウトカムに関する投与群間での有意差を判定するにはサンプル・サイズが不十分であった。

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