早期産を予防するための出産前の下部生殖器感染症スクリーニングおよび治療プログラム

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著者の結論: 

妊娠20週未満の妊婦を対象とした感染症スクリーニングおよび治療プログラムは、早期産および早産での低出生体重児を減少させることを示すエビデンスがある。将来の試験では、感染症スクリーニング・プログラムの種類の影響および感染症スクリーニング・プログラムの導入費用を評価すべきである。

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背景: 

早期産とは、妊娠満37週未満の出産である。生殖器感染症は早期産の原因のひとつである。早期産を減らすために、妊娠中の感染症スクリーニングが使用されてきた。しかし、感染症スクリーニングには、例えば、抗生物質耐性の増加、治療費用の増加など幾つかの有害作用が考えられる。

目的: 

早期産およびその後の罹病率の軽減に際しての出産前の下部尿路生殖器感染症スクリーニングおよび治療プログラムの有効性と合併症を評価する。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2009年7月)およびCochrane Central Register of Controlled Trials(コクラン・ライブラリ2009年第3号)を検索した。

選択基準: 

言語にかかわりなく、記述されていた出産前の下部生殖器感染症スクリーニングの方法を、スクリーニングしないものと比較評価した発表済みおよび未発表のすべてのランダム化比較試験を含めた。早期産がアウトカムとして報告されているものとした。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが独立に適格性、試験の質を評価し、データを抽出した。

主な結果: 

1件の研究(女性4,155例)が組み入れ基準に適合した。この試験は方法論の質が高かった。介入群(女性2,058例)において、細菌性腟症、腟トリコモナスおよびカンジダ症に対する感染症スクリーニング治療の結果が報告されていた。コントロール群(女性2,097例)において、ルーチンの出産前ケアに割付けられた女性のスクリーニング・プログラムの結果は報告されていなかった。37週未満の早期産は介入群の方が有意に少なく(3%に対し、コントロール群では5%)、相対リスク(RR)は0.55(95%信頼区間(CI)0.41~0.75)であった。体重2,500g以下の出産時低体重早産児および体重1,500g以下の極低出生体重児について、早期産の罹患率は介入群の方がコントロール群よりも有意に低かった(それぞれRR0.48、95%CI 0.34~0.66、およびRR 0.34、95%CI 0.15~0.75)。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2010.2.10

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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