急性中耳炎に対する局所鎮痛

抗菌薬は、単純性耳感染や耳痛の小児患者にとってほとんど違いはない。アメトプテリンやベンゾカイン、リドカインといった局所麻酔用点耳薬を推奨する者もいる。5件の試験(参加者391名)を確認した。その内2件は麻酔用点耳薬とプラセボ(不活性)点耳薬、3件は麻酔用点耳薬と薬草点耳薬を比較していた。薬草点耳薬が有効という強いエビデンスはないが、麻酔用点耳薬は不活性点耳薬よりも疼痛軽減の効果があった。1件の試験のみが副作用を検討したが、耳鳴りや歩行不安定の例は全くなく、非常に軽度の眩暈が3例報告されている。

全ての試験の小児で、点耳薬後に迅速かつ短期間の疼痛の軽減があった。これが疾患の自然経過の結果なのか、それとも治療を受けるというプラセボ効果、耳の中に何か液体があるという緩和作用、または点耳薬自体の薬理効果であるのか判断は難しい。しかし、経口鎮痛薬と併用した場合、3~18歳の小児の疼痛を麻酔用点耳薬はより早く軽減させるかもしれないというエビデンスもある。さらなる質の高い試験が必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.11.24] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD005657.pub2】

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