水ぎせる禁煙のための介入

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著者の結論: 

疫学的かつ観察的エビデンスでは、水ぎせる使用の人気は世界的に広まりつつある。他の喫煙法に比べて致死的危険性が低いという誤った認識が広まっている。特に東地中海地域では、婦人や少女、若年者に水ぎせる喫煙を始める者が多いようである。水ぎせる喫煙の依存的特性、および使用者と受動喫煙暴露者の関連する健康上のリスクについて、さらなる研究が必要である。水ぎせる使用が魅力的でなくなり、異常であると認識されるようにするためには、水ぎせるの依存性と有害性に関するエビデンスに基づく情報を明らかにし、それを広く浸透させるべきである。質の高いランダム化比較試験が水ぎせる喫煙の治療の導入に必要である。

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背景: 

水ぎせる喫煙は、特に東地中海地域の伝統的なたばこ使用法であるが、現在ではヨーロッパおよび北米にも広まりつつある。水ぎせるは打ち解けた場面で吸われており、家庭で友人と、あるいは家族間で、あるいは水たばこを常連客に提供する行きつけのバーやカフェなどでも、しばしば回しのみされている。たばこの煙は溜めてある水を通るため、水ぎせる喫煙は、他のたばこ使用法に比べて致死的危険性が低いものと認識されている。少なくとも、一部の文化においては、婦人や少女は他の形状のたばこを使用するよりも水ぎせる使用を好んでおり、若年喫煙者の間で人気がある。これまでに累積されたエビデンスから、水ぎせる喫煙には他の形状のたばこの使用と同等の依存性があり、同等あるいはそれ以上の健康へのリスクが示唆されている。

目的: 

水ぎせる使用者のための禁煙介入の効果を評価するため。

検索方法: 

2007年6月、Cochrane Tobacco Addiction Group Specialized Registerを検索した。私たちは、また、変異語や'waterpipe''narghile''arghile''shisha''goza''narkeela''hookah''hubble bubble'という単語を用いて、MEDLINE、EMBASE、CINAHL、およびPsycINFOを検索した。言語は問わず、特に水ぎせる使用が広まっている地域では、発表済/未発表の試験を検索した。私たちは、また、水ぎせる喫煙に関する文献を先行して徹底的に行ったレビューから収集した既存の参考書類も用いた。

選択基準: 

年齢や性別を問わず、水ぎせる喫煙者に対する禁煙介入に関するランダム化比較試験、準ランダム化比較試験、またはクラスターランダム化比較試験を選択した。関心のある主要アウトカムを、介入開始後少なくとも6か月の水ぎせる禁煙で、出来れば継続的かつ生化学的に立証された禁煙とした。

データ収集と分析: 

各著者が独立してコクラン共同計画の標準的方法論によりデータを抽出し、試験の質の評価を試みたが、選択基準を満たす試験はなかった。

主な結果: 

私たちは、水ぎせる喫煙者を対象に完了した介入試験は見いだせなかった。本レビューの著者らによるパイロット・ランダム化比較試験が進行中であり、将来の改訂で、その結果が報告されるだろう。

訳注: 

監  訳: 星 佳芳,埴岡 隆,JCOHR,2010.7.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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