脳血管性認知症(vascular dementia :VD)の治療薬として「益智(ヤクチ)カプセル」を使用することについて賛否を判定できるようなランダム化比較試験に基づくエビデンスはない。

脳血管性認知症(vascular dementia :VD)は、複数の異なる血管機構と脳の変化に関連するさまざまな原因や臨床症状を呈する症候群または診断である。また、患者の生活の質に重大な影響を及ぼす。「益智カプセル」は脳血管性認知症、特に認知機能の改善に有用であると考えられている。複数のレビュー著者が検索しても、脳血管性認知症患者に対する「益智カプセル」を検討したランダム化プラセボ比較試験は同定されなかった。プラセボを対照とした質の高い試験が必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD005382.pub2】

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