片頭痛および群発頭痛に対する常圧酸素療法と高圧酸素療法

背景

片頭痛および群発頭痛は重度で日常生活の障害になる。高圧酸素療法(Hyperbaric oxygen therapy :HBOT、加圧室内で1気圧より高い圧力下で純粋な酸素を吸入すること)および常圧酸素療法(normal pressure oxygen therapy :NBOT)は、診療所または自宅でマスクを使用して実施することができる。このような治療法は急性発作の緩和や今後の発作の予防に役立つかもしれない。

結論

2008年5月に最初の大規模な文献検索を実施、直近では2015年6月に実施した。片頭痛または群発頭痛に対する酸素療法の使用の賛否を判定できる質の良いエビデンスがあるかどうかを明らかにするために、質の高い臨床試験を検索した。今回のレビューには11件の試験を組み入れた。

エビデンスの質

高圧酸素療法によって急性片頭痛による痛みとおそらく群発頭痛による痛みも緩和することと、常圧酸素療法によって群発頭痛による痛みを緩和できる可能性があることを示唆する質の低いエビデンスが同定された。いずれの治療にも頭痛発作を予防できるというエビデンスは得られなかった。片頭痛の多くは適切な薬物治療によって簡便に治療が可能であり、高圧酸素療法を受けるのに最も適した(患者がいる場合)患者を選ぶのに役立つ研究がさらに必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD005219.pub3】

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