齲蝕の抑制のためのフッ素徐放性装置

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著者の結論: 

フッ素徐放性ビー玉の齲蝕抑制効果の何らかの証拠がある。

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背景: 

フッ素徐放性装置は、齲蝕の高いリスクを減少させるための潜在的に費用対効果が高い方法として調査されてきた。

目的: 

乳歯および永久歯のすべての歯面において、齲蝕病変の進行を予防するか、停止するか、回復させること対して、さまざまなタイプのフッ素徐放性装置の効果を評価すること。

検索方法: 

本レビューでは、Cochrane Oral Health Group Trials Register、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)、MEDLINE、EMBASEといった電子データベース、特定のランダム化比較試験の参考文献、教科書、総説、メタアナリシスを2005年2月まで検索した。特定のランダム化比較試験の著者に対して、説明と未発表の研究や進行中の研究について手紙で確認した。関連した雑誌のデータベース未収載の記事を目視(ハンドサーチ)で検索した。

選択基準: 

あらゆる年齢階層において、フッ素徐放性装置を他のフッ化物処置あるいは偽薬や無介入と比較している、ランダム化比較試験および準ランダム化比較試験(RCT)。調査された主なアウトカム指標は未処置、喪失、処置の歯数または歯面数(永久歯のDMFT/DMFSまたは乳歯のdmft/dmfs)の変化であり、エナメル質から象牙質への齲蝕病変の進行であった。

データ収集と分析: 

確認されるすべての論文のアブストラクトは、2人のレビューアによって独立して熟考され、さらなる妥当性と有効性の評価を可能にするために潜在的に関連しているいかなる論文全文も入手した。データの抽出および質のアセスメントは、2人ないし3人のレビューアによって、4人目のレビューアによる裁定の下でそれぞれ独立して行われた。不確実性が存在した場合には、レビューアはさらなる情報のための連絡がなされた。

主な結果: 

174人の子供たちを包含しているただ1つの試験だけが、完全にこのレビューの包含基準を満たした。2年間経過後の試験終了時点で132人の子供たちが実験対象者として捕捉されていたにもかかわらず、検診および統計分析は、フッ素徐放性のビー玉を口腔内に保持した63人の子供たちについてのみ行われた。これら63人のうち31人は実験群で、32人は対照群であった。これらの63人の子供たちにおける齲蝕増加量は、実験群においてプラセボ群(対照群)よりも統計学的に有意に低いことが報告された。DMFTのプラセボ群との平均値-0.72、95%信頼区間-1.23~-0.21、DMFSのプラセボ群との平均値-1.52、95%信頼区間-2.68~-0.36

訳注: 

監  訳: 佐々木 好幸,安藤 雄一,JCOHR,2008.4.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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