子宮内膜症の手術を受けた女性の痛みを緩和するためのレボノルゲストレル放出子宮内装置(LNG-IUD)の使用について

子宮内膜症とは何か

子宮内膜症は子宮内膜(子宮のような)組織が子宮の外側、多くは骨盤内に存在し、不妊や骨盤痛(臍より下の痛み)を引き起こす。

子宮内膜症の治療法

子宮内膜症はしばしばホルモン薬、手術、またはその組み合わせで管理される。プロゲストーゲン(訳注:黄体ホルモン)の一種であるレボノルゲストレルは、子宮外での子宮内膜組織の増殖を止めるとされるホルモン薬の一種である。

このレビューの目的

このレビューの目的は、子宮内膜症の手術を受けたばかりの女性において、LNG-IUDが関連する疼痛症状の管理や生活の質(QOL)や患者満足度の向上に有益か否かを評価することである。

このレビューからわかったこと

現段階では、手術後のLNG-IUDの使用が子宮内膜症による痛みを緩和するかを十分に支持するエビデンスは無い。 手術後にLNG-IUDを使用することで、生理痛の軽減、生活の質(QOL)と患者満足度の向上に役立つというエビデンスがあったが、研究の数や研究参加者が少なく、研究デザインにも欠陥があったため、エビデンスの確実性は低度から非常に低度であった。このため、LNG-IUDの使用を推奨するにはさらなる研究が必要である。

訳注: 

《実施組織》内藤未帆、小林絵里子 翻訳[2022.02.02]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD005072.pub4》

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