切迫流産に対する子宮筋弛緩薬

著者の結論: 

切迫流産の女性に対する子宮筋弛緩薬の使用を支持するエビデンスは不十分である。このような使用はいずれの場合でも、ランダム化試験の状況下に限定されるべきである。

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背景: 

自然流産は胎児が生存可能になる前の自然な妊娠の喪失である。子宮筋弛緩薬は子宮筋を弛緩させ、それによって自然流産リスクが低下するという考えに基づき、これらの薬剤が自然流産リスクのある女性に使用されてきた。

目的: 

切迫流産に使用された場合に子宮筋弛緩薬の母児に与える効果を評価する。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2009年9月10日)を検索した。

選択基準: 

ランダム化試験を含め、準ランダム化試験は除外した。参加者は妊娠20週未満の切迫流産の女性であった。介入は、プラセボまたは無薬剤のいずれかと比較した何らかの子宮筋弛緩薬(陣痛抑制薬および鎮痙薬を含む)であった。本レビューの主要アウトカムは、胎児が生存可能となる前の自然な妊娠喪失と定義される自然流産、児の死亡(死産または新生児死亡)および妊産婦死亡であった。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが独自に研究の適格性および試験の質を評価し、データを抽出した。

主な結果: 

1件の質の低い試験(女性170例)を含めた。この試験ではベータ作動薬がプラセボと比較されていた。ベータ作動薬の使用によって、子宮内死亡リスクが減少した(相対リスク(RR)0.25、95%信頼区間(CI)0.12~0.51)。その他報告されていた唯一のアウトカムとして早期産があった(RR 1.67、95%CI 0.63~4.38)。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2010.6.25

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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