女性が携帯できる自身の妊娠中の医療の記録手帳を配布すること

全体的にエビデンスの質は低度から中等度だった。アップデート版での検索では、クラスターランダム化比較試験が1件特定され、組み入れられた。

自身の妊娠に関する医療の記録手帳 (母子手帳など)を持っている女性は、妊娠を自分で管理しているような感覚や、妊娠中の記録の利用可能性を改善するが、さらなる効果についてのエビデンスは十分でない。

医療制度によっては、女性が妊婦健診を受ける際に持っていけるよう、自身の妊娠に関する医療の記録手帳をもらうことができる。1176人の女性が参加した4件の試験を対象としたこのレビューは、潜在的な利益 (入院の際に、妊娠中の医療に関する記録の入手可能性の増加、および、妊娠を自分で管理しているような感覚の向上) と害 (帝王切開や器械 (吸引・鉗子) 分娩の増加) の両方があることを示唆している。いずれの試験でも、医療の記録手帳の配布群の女性の多くが、次の妊娠の際でも、自身の妊娠に関する医療の記録手帳を保持することを望んでいることが報告された。しかし、喫煙や授乳などの健康行動、女性の満足度、臨床アウトカムに対して、自身の妊娠に関する医療の記録手帳を保持することの効果については十分なエビデンスはなかった。

訳注: 

《実施組織》 増澤祐子 杉山伸子 翻訳[2020.03.03]
《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 
《CD002856.pub3》

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