機械的人工換気下にある早産児の慢性肺疾患予防に対するスーパーオキシドジスムターゼ

早産児の慢性肺疾患予防に対するスーパーオキシドジスムターゼの有効性を示すエビデンスは十分ではない。慢性肺疾患(CLD)は、機械的人工換気(人工呼吸器)を使用する早産児に多い疾患である。CLDの原因は酸素フリーラジカルであると考えられている。スーパーオキシドジスムターゼは通常、体内に存在する酵素で、フリーラジカルに対する防御能を有するが、早産児は自然抵抗力を発揮するのに十分な量を保有していない。このため、早産児へのスーパーオキシドジスムターゼ補充はCLDを予防する可能性がある。現時点では、試験のレビュー結果から、スーパーオキシドジスムターゼ補充の有効性を示す十分なエビデンスは得られていない。今後もさらなる研究が必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.11.23] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD001968】

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