女性の軽度尿失禁のための吸収性製品

著者の結論: 

1件の適格な試験からのみ利用可能なデータが得られたが、そのデータは診療現場で推奨するに十分な強固なものであった。一般に、使い捨て挿入パッドは、考慮の対象としたその他のデザインよりも有効である。しかし、それらのデザインは最も高価であるため、デザインに選択肢(あるいは状況に応じてデザインを組み合わせること)を提供することで費用対効果が高くなる可能性がある。

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背景: 

失禁は、社会的および心理的な健康状態に顕著な影響を及ぼす厄介なよくみられる問題である。多くの人は尿漏れを吸収するための吸収性製品を着用し衣類を保護している。尿量、尿流量、頻度は実際には異なるが、一方では依然として「軽い」と考えられているため軽度尿失禁を定義することは難しいことがある。軽度の失禁には、極少量(例えば、1g~2g)が時折(月に1回)漏れるから、大量(例えば、20g~50g)がしばしば(1日に数回)漏れるまでが含まれる。診療現場では、小型吸収性パッドで吸収できる尿漏れと定義されている(一般に50g~500g;ISO1996)。

目的: 

軽度尿失禁のある女性用として各種デザインされた吸収性製品の有効性を評価する。

検索方法: 

Cochrane Incontinence Group Specialised Trials Register(2009年4月2日検索)を検索し、関連性のある論文の参考文献リストをスキャンした。

選択基準: 

研究軽度尿失禁の女性用のための吸収性製品に関するすべてのランダム化または準ランダム化試験参加者軽度尿失禁の女性介入軽度尿失禁に適した吸収性製品(使い捨て挿入パッド、生理用ナプキン、専用パッド付き洗濯可能なパンツ、洗濯可能な挿入パッド)

データ収集と分析: 

レビューア2名が適格と考えられる研究の方法論的な質を評価し、組み入れた試験から独自にデータを抽出した。

主な結果: 

参加者85例を含む1件の研究選択基準を満たした。この試験は本レビューに含めたすべての吸収性製品のデザインを検討していた。含まれたアウトカムすべてに関してデータが提示されていた。漏れの防止、好み、全体的な許容性について、使い捨て挿入パッドは使い捨て生理用ナプキンよりも優れていた。使い捨て生理用ナプキンは専用パッド付き洗濯可能なパンツよりも優れており、専用パッド付き洗濯可能なパンツは洗濯可能な挿入パッドよりも優れていた。皮膚の健康については、使い捨て用品と洗濯可能用品のいずれが適しているかどうかについての強力なエビデンスはない。使い捨て挿入パッドは最も高価なデザインであり、費用対効果からみて有力なデザインではない。女性によっては、使い捨て挿入パッドと比較していずれも安価である代替デザイン好むことを示すエビデンスがある。

訳注: 

監  訳: 内藤 徹,2009.11.16

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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