早産児における無呼吸の予防のためのメチルキサンチン類の予防的投与

著者の結論: 

本レビューの結果は無呼吸リスクのある早産児に対するカフェインの予防的投与を支持していない。

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背景: 

反復性無呼吸は早産児によくみられる。無呼吸エピソードは低酸素血症や徐脈に結びつく可能性があり、低酸素症や徐脈は陽圧換気の使用を必要とするほど重症であることがある。無呼吸がある乳児においてメチルキサンチン類での治療は更なる発作を予防するために成功裏に用いられている。全ての超早産児に出生後すぐに与えられる予防的治療は、無呼吸および追加的人工呼吸器サポートの必要を予防する可能性がある。

目的: 

未熟児無呼吸のリスクがある早産児において、メチルキサンチン類の予防的投与が無呼吸、徐脈、低酸素血症発作、機械的換気の使用、罹病率に示す効果を明らかにする。

検索方法: 

Neonatal Review Groupの標準的検索戦略を2010年8月に更新した。これにはCochrane Central Register of Controlled Trials、Oxford Database of Perinatal Trials、MEDLINE、CINAHLおよびEMBASEの検索が含まれた。

選択基準: 

早産児を対象とした、メチルキサンチン類(カフェインまたはテオフィリン)の予防的投与をプラセボまたは無治療と比較し、ランダム化または準ランダム化した患者の割りつけを用いているすべての試験が適格であった。

データ収集と分析: 

Cochrane CollaborationおよびそのNeonatal Review Groupの標準的な方法を用いた。

主な結果: 

3件の研究が本レビューへの選択に適格であった。2件の小規模研究(合計104例の乳児をランダム化した)はカフェインの予防的投与の短期アウトカムに対する効果を評価した。いずれの研究においても、カフェイン群とプラセボ群間で、無呼吸、徐脈、低酸素血症発作、間欠的陽圧換気(IPPV)使用または副作用があった乳児の数に意味のあるはなかった。2つのアウトカム(IPPVの使用と頻脈)のみが2つの研究に共通であり、メタアナリシスは両群間に実質的なを示さなかった。未熟児無呼吸がある、またはそのリスクがある乳児から成る異質性のある群へのカフェインの投与についての1件の大規模試験(CAP 2006)は、18~21カ月補正年齢での発達障害がない生存率の改善を示した。カフェインを予防的に投与された乳児サブグループの報告は、動脈管開存症(PDA)結紮のリスクが低下したことを除いて、臨床的アウトカムに有意を示さなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2011.7.12

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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